アーティスティックスイミング(AS)の日本学生選手権が行われ、佐藤友花(筑波大4年)がソロで初優勝した。デュエットは広田樹・憩姉妹(同志社女大4年・2年)が2連覇を飾り、チームでも同志社女大が初優勝して2冠を達成した。3種目総合で争う学校対抗戦は筑波大が初の栄冠に輝いた。

昨年は2位で悔しい思いをした佐藤は「初めてマーメイドカップを出場した時から優勝は夢であり、目標だったので達成できてうれしい。」と笑顔を見せた。演技に関しては「ノーベースマーク(技の最低評価ゼロ)で泳ぎきれたのは安心できたが、技の正確さよりも高さや質がまだまだ成長できる点数だった。これから練習して改善していきたい」と反省点も忘れなかった。今後は9月23日から中国・杭州で行われるアジア競技大会のAS日本代表に選ばれており、福岡世界選手権よりも難易度を上げたチーム演技に取り組んでいる最中だ。「今回ソロでノーベースマークだった事を生かして、アジア大会でも日本チームとしてノーベースマークで泳ぎきれるように、今回の反省点を極めていきたい」と決意を語った。

デュエットで大会2連覇、チーム優勝と2冠を達成した広田姉妹は「ソロでは2人ともあまり良くない結果となり、そこから気持ちを切り替えてデュエットに臨み、チームに臨めたことが良かった」と語った。この大会で引退を考えていた姉の樹は「世界水泳の演技を見に行って、水中で戦いたいという気持ちが湧き上がった。家族やコーチ、学校の先生、周りから多くの理解が得られるのであれば、もう1度世界を目指したい」と現役続行の気持ちを吐露した。妹の憩は「2月のドーハ世界選手権の代表選考合宿があるならば選ばれるように頑張りたい」と仕切り直しを誓った。

◆上位成績

▽ソロ(出場22人)

1位 佐藤友花(筑波大)=227・1813

2位 和田彩未(早大)=212・5188

3位 川瀬由華(追手門学院大)=209・3750

▽デュエット(出場9組)

1位 広田樹・広田憩(同志社女大)=219・0730

2位 佐藤友花・佐藤陽太郎(筑波大)=193・8936

3位 堀田雪菜・鵜飼志音(中京大)=185・1978

▽チーム(出場2校)

1位 同志社女大=182・2271

2位 筑波大=168・7168

▽学校対抗戦(出場19校)

1位 筑波大=27点

2位 同志社女大=25点

3位 中京大=8点