男子個人総合が行われ、東京五輪金メダリストの橋本大輝(22=順大)が6種目合計86・132点で2連覇を飾った。連覇は史上4人目の快挙で、09年~15年大会まで6連覇した内村航平以来となった。

予選3位の橋本は1種目目の床運動で着地が乱れて13・466点と出遅れたが、続くあん馬の好演技で立て直すと、4種目目の跳馬で15・000点の高得点をマーク。平行棒でトップに立つと、最後の鉄棒も着地まで決めた。

「1種目目でひやひやでしたけど、最後まで集中を切らさずにできて本当に良かったです」。団体総合との2冠にもなった。

王者として長く君臨していた内村航平さんはコーチとして帯同していた。記録をひもとけば必ず登場し、前人未到の快挙が並ぶ。ただ、いまは比較するのではなく、評価の軸を自分に置くように努めている。「航平さんを超えられるのは航平さんだけ。自分を毎年超えていく、それが自分にとって一番良いこと」。同じく2連覇がかかる来年のパリ五輪でも、今日この日の自分を超えてみせる。

予選1位の千葉健太(セントラルスポーツ)は83・464点で4位だった。