レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里(41)が30日、SNSを更新し、15年に兄栄利氏が教え子に体罰行為を行った問題について謝罪した。

X(旧ツイッター)とインスタグラムのストーリー機能に、謝罪の文書をつづった画像を投稿した。内容は以下の通り。

「この度は、私の家族による報道でお騒がせをして誠に申し訳ございません。兄の愚行により、傷を負われたご本人とご家族の方々に深くお詫び申し上げます。

いかなる理由があっても暴力行為は決して許されるものではなく、兄に対しても今回の処分は当然のことと重く受け止め、指導者として真摯に反省することを強く申し伝えております。

今後は二度とこのようなことがないよう私自身もしっかり注視しながら、今まで以上に誠心誠意努力して頑張っていく所存ですので、これからもご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします」

文末に自身の直筆の署名を添え、謝罪の意思と暴力に反対する姿勢を示した。

栄利氏は三重・津市の一志ジュニアで体罰を行ったため、倫理規定違反により、9月中旬に日本レスリング協会から2年間の指導者資格停止処分を受けた。今年に入って日本協会に通報があり、調査の上で処分を決定。津レスリング協会の会長も辞任した。