【重慶(中国)=松本航】GP第2戦スケートカナダ6位の渡辺倫果(21=TOKIOインカラミ/法政大)が65・09点を記録した。

ダブルアクセル(2回転半)、3回転ルッツ、後半のループ-トーループの連続3回転と3回のジャンプを着氷。フィニッシュポーズを解くと、ほっとしたようなしぐさで、前かがみになってリンクに頭をうずめた。

青を基調とした新たな衣装で舞った。今大会を前に「両方ともめっちゃ気に入っています」とSP、フリーともに衣装を一新。SPは気分転換の意図もあり、青のグラデーションが採用された。

スケートカナダから帰国後は体調不良となり、十分な練習を積めているわけではない。その中でも「ジャンプの調子自体は、そんなに崩れなかった」。この日午前の公式練習もジャンプ3本をミスなくそろえ、できる限りの準備で臨んだ。

飛躍した昨季はGPファイナルに初出場。第1戦の結果から2季連続出場には厳しい立ち位置だが「今後につながる演技を目指して、楽しくできれば」と思いを口にしてきた。フリーは11日。華やかな重慶のリンクで、存在感を示す。