男女とも五輪3大会連続出場を目指す日本は、ともに1次リーグ1位通過を果たした。

2戦全勝の女子代表「サクラセブンズ」は、19日の準決勝で香港と対戦し、勝てば同日の決勝でタイ-中国の勝者と激突。優勝チームだけが五輪出場権を獲得し、2、3位は世界最終予選に回る。2勝1敗の男子日本代表は、準決勝でUAEと対戦する。

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パリ五輪で悲願のメダル獲得へ、サクラセブンズが1位通過を決めた。カザフスタンに43-0、タイに19-0と無失点の快勝。2試合で計6つのゴールキックを成功させた追手門学院大の須田倫代(20)は「この大会で勝って、五輪でメダルを獲得するのは(チーム内で)言葉にしている」と胸を張った。

五輪で正式に採用された16年リオでは12チーム中10位、21年東京では最下位だったが、今年5月の世界最高峰ワールドラグビー(WR)トゥールーズ大会で過去最高5位と躍進。豊富な運動量を武器に「どんどん、通用する部分も見えてきた」と須田。事前合宿中、リオ大会で五輪予選を経験した中村知春(35)が「当たり前のことを当たり前にしないと勝てない」と伝え、チーム内を引き締めた。主将の平野優芽(23)は「絶対、この大会で優勝して五輪出場権を獲得する」と宣言した。【横田和幸】

○…男子日本代表は1次リーグ2勝1敗、得失点差で首位通過を果たした。3試合目の中国戦は14-21の逆転負けを喫し、林主将は「1位通過にはホッとしているが、この負けをしっかり明日(準決勝以降)に生かしたい。優勝して五輪に行く」と意気込んだ。準決勝はUAEと対戦し、勝てば香港-中国の勝者と当たる。五輪はリオで4位、東京で11位に終わっている。

◆ラグビー7人制パリ五輪アジア予選 男子は8チーム、女子は7チームが参加。ともに2組に分かれて上位2チームが、19日の準決勝に進んだ。同日の決勝を制した1チームだけが五輪出場。2、3位は来年(時期、場所未定)の世界最終予選に回る。1チーム登録は12人