【エスポー(フィンランド)=藤塚大輔】世界選手権2連覇中でショートプログラム(SP)首位の坂本花織(23=シスメックス)が、SPとフリー合わせて205・21点で優勝。自身初の同一シーズンでのGPシリーズ2連勝を飾った。

3位以内に入ったことで、2季連続のファイナル(12月7~10日、中国・北京)進出が決定。今季世界最高となる合計226・13点で制した10月下旬の第2戦スケートカナダに続く優勝で「今年は1位、1位で決めたい」との目標を達成した。

前日18日のSPは69・69点。スケートカナダに続く首位発進にも、心を占めたのは安堵(あんど)感ではなく危機感。「70(点を)切ったのも、まあまあやばいな」と振り返り、後半の連続3回転ジャンプが2回転フリップ-3回転トーループとなると「ちょっと前傾になりすぎたかな」と猛省していた。

世界女王ゆえに最終滑走になる試合も多い。同組6人で滑る6分間練習後、最後の滑走となれば、他の5人が演技を終えるまで出番はこない。そのため、練習での感覚がリセットされてしまうという。

そこで取り組んできたのが、1日に2回リンクを貸し切って練習をする際、2回目は実戦を想定して時間を空けてからリンクに立つという対策法。「自分の体的にもきつくなってきて、精神的にも『早く終わりたい』という気持ちがあるのでまだ慣れない」と言いながらも、試行錯誤を重ねてきた。

進出を決めたファイナルは、3度目の出場となるが、これまでの最高成績は18年の4位。初の同一シーズン連勝の勢いに、日々の練習の成果を重ね合わせ、向上した姿を示していく。