名門の同志社大が関学大に敗れて史上初のリーグ戦全敗。9日にBリーグ(2部)1位の大体大との入れ替え戦に臨む。

ノーサイドの瞬間、静けさがラグビーの聖地を包んだ。最後に勝利への期待もむなしく、同志社大は関学大に大敗で史上初のリーグ戦全敗を喫した。9日に大体大と13季ぶり、同校2度目の入れ替え戦に臨む。宮本監督は「悔しいですが、来週は同志社を守る戦いになる」。FW山本敦輝主将(4年=常翔学園)も「伝統ある同志社の一員としてすべての力を出し切るだけです」と声を振り絞った。

試合前、同大スポーツ「アトム」の部員が、制作した新聞を来場者に配った。1面は激励、そして裏面は「なぜ負けたのか」の分析記事と大学新聞としては珍しい企画。伝統のラグビー部に誇りを持ち、愛している。その思いに応えたい。

「新しいことをやるには時間がない。今までやってきたことを100%出すだけです」と山本主将。関西ラグビー界をけん引してきた輝かしい歴史に「2部落ち」を刻むわけにはいかない。【実藤健一】