違法薬物事件を起こしたアメリカンフットボール部の存廃や大学の改善計画について報告する日本大(日大)の記者会見が4日、都内で始まった。林真理子理事長(69)が8月8日以来118日ぶりに登壇。収拾のつかない騒動について口を開き、文部科学省からの指導通知「学校法人の管理運営に関する適切な対応および報告(指導)」に対して「今後の対応および方針」を説明した。

林理事長の冒頭あいさつ「本学アメリカンフットボール部の違法薬物事件、一連の対応の混乱につきまして、関係者の皆さまに大変な心配、ご迷惑をお掛けしていること、あらためて深くおわび申し上げます。(着席し、第三者委員会からの指摘や文科省への改善報告の提出など報告の上で)不適切な要因の除去と改善に努めて参ります」

廃部の検討については「何度も何度もヒアリングしています。感想文も書かせました。廃部は1つの方針。理事会をへなければ決定にならない。学生にうまく伝わる。まだ継続審議中でございますので、私の考えはご容赦いただきたい」

不死鳥フェニックスが愛称のアメフト部を巡っては先月28日、学内の競技スポーツ運営委員会が廃止(廃部)とする方針を固め、本部側から承認されていた。

その理由について益子俊志委員長が「当初、最初に逮捕された部員の個人的な犯罪だという判断をしたが、そうではなかった」とした上で「大学管理下の(アメフト部の)単独寮での集団的、常習的ではないかと疑われる犯罪だと結論づけた。大学としての管理体制として、学生の安全が担保できないという結論に至った」とした。

1940年(昭15)の創部。学生日本一を決める甲子園ボウルで関東最多21度の優勝を誇る名門が存続の可否に揺れているが、先月29日の臨時理事会、今月1日の理事会では賛否が分かれて結論が出ず「継続審議」となっていた。

違法薬物事件に関しては8月以降、警視庁薬物銃器対策課から3人の現役部員が逮捕され、新たに1人が書類送検。計4人が摘発された。麻薬取締法違反(所持)の罪に問われた3年生部員、北畠成文被告(21)の初公判は1日に東京地裁で開かれ、起訴内容を「間違いないです」と認めた。

その上で、今年7月の持ち物検査で寮内から植物片など不審物が見つかった後の対応について「(沢田康弘副学長が)もみ消すんだと思って少し安心した。それくらいの力があると思った」「(部内で違法薬物に手を出していた部員は)10人程度だったと思う」などと証言していた。

事件を受け、林理事長は減俸50%(6カ月)の処分を受けた。酒井健夫学長は来年3月末(年度内)沢田副学長は今月末(年内)に辞任することも決まっている。

チームは、関東学生連盟から今季の出場停止処分を受け「悪質タックル問題」(18年)以来となる関東大学リーグ1部下位BIG8への降格が確定。来季の復帰以前に、部の存廃が注目されている。【木下淳】