【北京=藤塚大輔】住吉りをん(20=オリエンタルバイオ/明治大)が初のGPファイナルで合計200点超えを目指す。

8日のショートプログラム(SP)を前に公式練習に参加した。「最初は氷に慣れることができなかった」と振り返ったが、徐々にリンクに順応。フリーの曲かけ練習では大技4回転トーループこそ着氷が乱れて手をついたが、それ以外のジャンプは降りた。

体全体を伸ばした振り付けも確認し、「氷に合わせるには時間かかりましたが、体の動きはすごく良かったので、良い調子なんじゃないかな」と笑顔でうなずいた。

今季のGPシリーズは第3戦フランス杯が3位、第5戦フィンランド大会が2位。最終第6戦NHK杯での他選手の成績を受け、ファイナル初進出が決まった。決定の瞬間を「家で緊張しすぎて、胃痛になりながら見ていました」と回顧するも、「このメンバーの中で弱気にならずに戦えそう。今日はすごく強気に練習できたと思います」と自信も感じている。

初舞台では順位ではなく、GP2戦で届かなかった合計200点超えを狙う。「楽しみながら自分の演技をして、上を取りにいく」と力強く誓った。