【北京=藤塚大輔】2年連続2度目の出場となる三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)はフリー166・67点、合計261・53点で大会を終えた。

ショートプログラム(SP)を4位で終えた翌8日からこの日の午前練習までを体調不良で欠席。影響が危ぶまれていたがリンクに姿をみせた。

冒頭からの4回転。4回転ループをこらえると、トーループ、サルコーと大技をかけていく。後半には4回転トーループからの連続技にできない場面もあったが、鬼気迫る表情で果敢に挑む姿に大きな拍手が注がれた。演技を終えると、腰を折り、両膝に手をついてあえいだ。得点を待つ間も、「死んじゃう」と肩で大きく息する姿があった。

大会前には、「ナメんなよ!」と、あえて強気に声を上げていた。「現状、自分が立場的には下ですし、全然みんなより実力が下なの分かってるんですけど、ただその中でやっぱりナメられたくないな、っていうのあります」。18歳は自らを奮い立たせるように言い放っていた。