関学大が、61-21で法大を下して、史上初の6連覇を達成した。

甲子園ボウル最多連勝は、関学大(73~77年)と日本大(78~82年)の5連覇だったが、新記録となった。優勝回数も最多を更新する34度目となった。

関学大は、2年生QB星野秀太が先発で出場。第1クオーター(Q)に、自らのランで先制TDを奪った。さらに50ヤード近くのTDパスも成功させて、試合の主導権を握った。

守備陣も奮闘した。14-0の第1Q終了間際に、法大の自陣1ヤードからのランプレーを、エンドゾーン内で止めて、セフティーで2点を獲得。第2QにはDLトゥロター・ショーン礼(4年)が相手のパスをインターセプトし、そのままエンドゾーンまで50ヤードを走りきってTDを獲得。

前半を33-7と大量リードで折り返した。

第3Qも関学大が、主導権を渡さなかった。2TDを奪って、47-7とさらにリードを広げた。

関学学生リーグでは、最終節の11月26日関大戦で13-16で敗北。リーグ戦では実に5年ぶりの黒星を喫した。6勝1敗で関学大、立命館大、関大が並んで、3校同率優勝となった。甲子園ボウルに続く、全日本大学選手権準決勝の出場権は抽選に委ねられた。関学大は1位相当のくじを引いて、からくも甲子園ボウルへの道がつながっていた。

甲子園ボウルに向けて、主将のLB海崎琢(4年)は「関西大学に負けてしまって、自分たちのラストチャンス、ピックゲームで、自分たちがこだわり続けてることを、スローガンであるドミネート(圧倒)を達成したい」と気持ちを新たにしていた。

法大はQB谷口雄仁(3年)が攻撃を組み立てた。試合開始直後の攻撃シリーズでパントフォーメーションからギャンブルでファーストダウンを奪うなど、先制攻撃を仕掛けたが、このシリーズで得点を奪えず。先制チャンスを逃したことで関学大に押し込まれた。

21年以来2年ぶりの甲子園で、06年以来5度目の優勝を狙ったが、果たせなかった。