ショートプログラム(SP)首位のアダム・シャオイムファ(22=フランス)が、禁止されている「バックフリップ」を組み込みながら2連覇した。

フリーもトップの182・04点を記録し、合計276・17点。256・99点で2位のアレキサンドル・セレフコ(エストニア)に19・18点差をつけた。

4回転ジャンプ3種4本を組み込んだシャオイムファは、うち3本を着氷。演技中には宙返りする「バックフリップ」を組み込み「禁止されている動き」で2点減点となった。

シャオイムファは23年11月に日刊スポーツのインタビューに応じた際、組み込む理由について「我々のスポーツが限界を超えるのをプッシュする1つの方法だと思う。当然、初心者に『バックフリップ、あるいは4回転アクセルをしてください』とは言わない。アスリートには準備が必要。バックフリップについても進め方は同じ。床で練習する、技術的な習得をする、すべて安全である状態にするには時間が必要です。(導入は)このスポーツにたくさんの新しいこと、多様性をもたらすことができる。そのおかげで、すでに美しいこのスポーツがより美しくなり、より劇的になる。さらにそれは、何人かのスケーターが、個性的なタッチを入れることを可能にする」と思いを口にしていた。