【上海(中国)30日=竹本穂乃加】 22年北京オリンピック(五輪)銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が、公式練習を行った。

フリーの曲かけではジャンプをスルーし、スケーティングを確認。ただし、その後は4回転サルコーなどを着氷させた。

今大会の後には、世界選手権(3月、モントリオール)出場も決まっている。

次を見据え、今大会には「チャレンジ」の意気で臨む構え。フリーには、サルコー、フリップ、トーループのコンビネーションと、3種類で4回転に挑み、トリプルアクセル(3回転半)も2本組み込む。

「新しい構成を試すいい機会になると思うので、失敗しても全力で攻めた演技がしたい」。父でコーチの正和氏から練習後に言われた「うまくやろうとしすぎるな」戸の言葉を胸に刻み、上海の氷の上で舞う。

ドーピング問題により4年間の資格処分などが発表されたカミラ・ワリエワ(ロシア)についても言及した。鍵山は「特に考えてることはない」と、表情を変えずに返答。

自身も出場した22年北京五輪団体が銀メダルに繰り上がる可能性もあるが「メダルの色に関しても、向こうが決めた判断、基準に則って受け止めたい」と言うにとどめた。

男子ショートプログラム(SP)は、2月1日に行われる。