【上海(中国)30日=竹本穂乃加】 昨季世界選手権出場の渡辺倫果(21=TOKIOインカラミ/法大)が、公式練習に参加した。

取材エリアに入るや否や「すごい眠いです」と言い、大笑いした。初日の午前の練習は、朝9時30分開始。前日に飛行機が約3時間半遅れたことで、睡眠時間が削られてしまった。

「(今日の睡眠時間は)5~6時間くらい。基本的に9時間以上寝たいロングスリーパーなんで。6時間だと体が機能しない」と言いつつ「死にながらやってました」と苦笑いした。

今大会では、トリプルアクセル(3回転半)に照準を置いている。

7日に幕を閉じた日本学生氷上競技選手権(インカレ)以降、1日に20本跳ぶなど、回数を重ねてきた。

目指すのは、4回転ジャンプの習得だ。「このオフシーズン中に4回転を習得できなければスケートをやめるっていうぐらいの勢いで、気持ちでいないと」と鼓舞し、その過程として3回転半を成功させると心に決めている。

「今後につながるような演技を目指します」

翌季も視野に臨む21歳は、2月1日にショートプログラム(SP)、2月3日にフリーに挑む。