バスケットボール男子天皇杯は14日、千葉・船橋アリーナなどで準決勝が行われ、前回覇者で5度目の優勝を狙う千葉(B1)が、宇都宮(B1)に78-72で逆転勝ちした。3年連続の決勝進出。3月16日の決勝(さいたまスーパーアリーナ)は、この日川崎(B1)を下した琉球(B1)と対戦する。

立ち上がりはシュート精度を欠き、試合開始からの約6分で0-16と圧倒された。29-45とリードを許して折り返したが、後半が始まると猛反撃。昨夏のワールドカップ(W杯)日本代表主将の富樫勇樹を軸とした攻撃で一気に差を縮めると、第4Qに逆転。その後は一進一退の攻防が続いたが、終盤の西村文男の3点シュートなどで競り合いを制した。

この試合29得点9アシストの活躍をみせた富樫は「作戦は前後半で変えていないが、気持ちが変わった」と振り返り、「(場内の)雰囲気が最高だった」とスタンドに感謝した。

11日のB1リーグ戦では横浜BCに競り負け、連勝が12でストップした。中2日でしっかり切り替え、底力を発揮。先週末は体調不良により2試合不在だったパトリック監督の復帰戦を劇的な勝利で飾った。

初優勝を目指した宇都宮は3年ぶり決勝進出ならず。昨夏のW杯日本代表の比江島慎が活躍したが、第4Qに無念のファウル退場が響いた。