フィギュアスケートの世界選手権(カナダ・バンクーバー)のペアで銀メダルを獲得した三浦璃来(22)、木原龍一(31)組(木下グループ)の木原の現状について22日、日本選手団のチームドクターの土屋明弘氏が取材に応じた。21日のフリー演技後にぜんそくのような症状で過呼吸症状となり、表彰式と会見を急きょ欠席していた。

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 運動誘発性ぜんそく(EIA) 激しい運動や長時間の運動後にぜんそくの発作がおきる。大部分は運動後5~30分後に起きるが、子どもでは6~12時間後に発作が発生することもあるとされる。冬の冷たい空気や乾燥した環境が起こりやすい環境ともされている。スポーツ界ではフィギュアスケート千葉百音(木下アカデミー)が昨年12月、運動誘発性ぜんそくと診断されたが、治療薬などで体調を整え、全日本で2位の表彰台に立った。今年2月に現役引退を発表したサッカー元日本代表で国際Aマッチ歴代3位の通算50得点、同5位の119試合出場のFW岡崎慎司は清水に在籍中の2008年7月、試合中に発作が起き、交代したことがある。