ラグビーリーグワン1部7位の静岡ブルーレヴズが、6日に新リーグ後チーム初の3連勝をかけて、ホーム・ヤマハスタジアムで11位三重と対する。4日、磐田市内で練習を公開し、同戦の登録メンバーを発表。前節から8~10番を入れ替えた先発で臨む。控えには、チーム前身のヤマハ発動機に2007年に入団した39歳のベテラン、SH矢富勇毅が2戦ぶりに名を連ねた。出場は濃厚とみられ、ピッチに立てば旧リーグ時代から公式戦通算150キャップの節目を迎える。

矢富勇の出場記録は、チームではOBの五郎丸歩(140試合)をすでに抜き、1位の山村亮(204試合)、2位の大田尾竜彦(193試合)に次ぐ3位。この日、ここまでの道のりを振り返ったチーム最年長の39歳は「自分だけの力では成し遂げられなかった」と、サポートしてくれた人々に感謝した。同時に、感慨にふける間もなくプレーオフ(PO)圏内のトップ4入りへ闘志。「力になれるよう全力で取り組みたい」と意気込んだ。

相手の三重には今年1月7日の第4節で62-13で大勝しているが、油断はない。ここまで勝ち点24。4位神戸とは10点の差がある。リーグ戦は残り5試合。PO進出に向け、負けられない戦いが続く。藤井雄一郎監督(54)は「1回負けたらトップ4は無理」と気を引き締め、「勝って(矢富勇の)150試合を祝福したい」と力を込めた。【倉橋徹也】

◆リーグワンの歴代年長出場 前身のトップリーグを含めて最年長は元日本代表プロップ久富雄一で、日野時代の23年1月21日浦安戦で記録した45歳5カ月10日。サニックスのプロップ松園正隆が43歳2日、東芝(現BL東京)FB松田努が41歳9カ月5日で続く。長く日本代表を支えたロックコンビのトンプソン・ルークは浦安時代の41歳1カ月12日、東芝の大野均が40歳4カ月16日と活躍。SHではヤマハ発動機(現静岡)の村田亙が40歳8日を記録している。