3戦先勝方式のプレーオフ準決勝の第3戦が行われ、日本代表の高橋藍(22)が所属するレギュラーシーズン5位のモンツァが、劇的勝利で崖っぷちで踏みとどまった。

同1位のトレンティーノに連敗し、後がなくなった状況で迎えた第3戦。5セット中3セットでジュースにもつれ込む2時間32分の熱戦となったが、3-2(24-26、25-22、27-25、25-27、15-13)のフルセットでものにした。

セットカウント2-2で迎えた最終第5セット。序盤から膠着(こうちゃく)状態が続いたが、7-7の場面から高橋が技ありのブロックアウトを連発して前に出ると、マッチポイントでも高橋がブロックを決めて白星をつかみとった。

高橋は両チームトップの25得点。アタック決定率56パーセントをマークした攻撃面だけでなく、再三の好レシーブでもチームを鼓舞した。「前回の試合で負けた後、リベンジするためにこの試合に集中してきた。みんなで勝ったパーフェクトゲームだった」とうなずき、逆転での決勝進出を見据えた。

同代表石川祐希(28)のミラノ(同6位)はペルージャ(同2位)に1-3(25-20、18-25、13-25、21-25)で逆転負け。通算成績は1勝2敗となり、初のファイナルへ黄信号がともった。

準決勝第4戦は、モンツァ、ミラノともにホームで11日(同12日)に行われる。