2戦先勝方式の第3戦が行われ、富士通(レギュラーシーズン1位)がシャンソン化粧品(同5位)を下し、2年ぶり6度目の決勝進出を決めた。

林咲希が得意の外角から4本すべて決めるなど、精度の高さが光った。「守備が良かったので、攻撃面では何も考えずプレーできた」。驚異的な数字が生まれた要因について口にした。試合後、得点の詳細が掲載されたシートを確認したBTテーブス監督も思わず「これ、合ってる?」。チームの3点シュート試投数10本で成功数は9本。「90%ですね、見たことがない数字」と目を丸くした。

前日に19点差をひっくり返され、まさかの敗戦を喫した。それでもチームは引きずることなく、気持ちを切り替えた。持ち前の堅守速攻を押し出し、序盤から得点を重ねた。先発メンバーだけでなく控え選手もコートで躍動。まさにチーム一丸となり、2年ぶりの決勝進出を決めた。

目指すは16年ぶり2度目の頂点。決勝は13日から2戦先勝方式で行われ、皇后杯全日本選手権との2冠を目指すデンソー(レギュラーシーズン2位)と対戦する。司令塔の町田瑠唯は「今日みたいに全員で戦えるように頑張りたい」と力を込めた。【奥岡幹浩】