日本セーリング史上初の金メダル獲得へ、世界選手権優勝ペアが自信を口にした。

五輪新種目の男女混合470級でパリ五輪日本代表に内定した岡田奎樹(けいじゅ、28=トヨタ自動車東日本)吉岡美帆(33=ベネッセ)組が10日、都内で会見に臨んだ。

21年東京五輪は男子470級7位の岡田は「とてもうれしい。安心したという思いが大きい」と安堵(あんど)の表情。3大会連続出場で、東京五輪女子470級7位の吉岡も「ほっとした気持ちと、うれしい気持ちの両方がある」とほほ笑んだ。

5歳から競技を始めた岡田は分析力や判断力に優れ、女子で177センチの吉岡は優れた身体能力を誇る。東京五輪後にLINE(ライン)で連絡を取り合い、神奈川県大船市のカフェで話し合って2人でパリ五輪を目指すことを決意。昨夏の世界選手権では見事優勝した。

パリ五輪でも金メダル獲得が目標。その自信度について尋ねられた岡田は「3回やれば1回は取れるかな。(金以外の)メダルなら、3回やれば2回は取れると思っている。それをしっかりたぐり寄せるように、30%を引き上げたい」と、堂々とした表情。一方の吉岡は「金メダルを取れる確率は…70%ぐらい」と、口ぶりは慎重ながらも確かな自信を口にした。