日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事(48)が10日、世界的スタジアムで戦う経験値に期待を寄せた。

8日には日本代表(世界ランク12位)が11月9日に敵地でフランス(同4位)とのテストマッチに臨むと発表。会場は23年W杯の開幕戦と決勝が行われた、パリ郊外サンドニのフランス競技場(スタッド・ド・フランス)となった。

この日、都内で理事会を終えた岩渕専務理事は、交渉段階でフランス側にサンドニでの開催を要望していたと明かした。約8万人を収容できるフランス最大のスタジアムとなり「選手が(同競技場で)何度もプレーすることが、今後の成長につながる。入る観衆の数も違う。(合意は)日本にとって前向き。フランスと(テストマッチを)やるだけでも意味があるが、今後は相手のメインの本拠地に多く行って、そこで勝てるようになる。代表選手、スタッフには、いいパフォーマンスをし続けてもらうことが必要になる」と期待を込めた。

日本は11月23日にも英トゥイッケナム競技場でイングランド(同5位)と対戦する。22年秋の対戦時には相手本拠地である同競技場に8万1087人が集い“大アウェー”での戦いを強いられた。

フランスには1分け12敗、イングランドは11戦全敗と過去に勝利はない。難敵、スタジアムと2つのハードルに立ち向かい、27年W杯オーストラリア大会に向けて強化する。【松本航】