バスケットボール女子Wリーグのプレーオフ決勝前日会見が12日、会場の東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、頂上決戦に臨む選手たちが意気込みを語った。

レギュラーシーズン1位の富士通は16年ぶりの優勝を狙う。主将の宮沢夕貴は、チームの強みについて「爆発力」と表現。最大の武器である3点シュートを相手は止めにくると想定したうえで、「そうして守られた時にも得点できるのが今年のチーム」と自信をのぞかせた。

10日にはレギュラーシーズンの表彰選手が発表された。チームで今季最高ともいえる成績を残した宮沢は、MVP争いで高田真希(デンソー)の次点となり、さらにはベスト5からも漏れた。そのことについては「もしMVPがレギュラーシーズン1位チームから出るとしたら、客観的に見て今年は私かなと思っていたけれど、そうじゃない場合は自分とは思っていなかった」。さばさばした口ぶりで話した。

表彰選手発表後に富士通のBTテーブス監督は、SNSに宮沢の写真を添えて「彼女は私たちのMVP」などとコメントした。その投稿について宮沢は「うれしく思った」と素直に感謝。シャンソン化粧品とのプレーオフ準決勝では、第1戦で30得点を挙げるなど存在感を発揮した。決勝でも活躍すれば、JX-ENEOS時代となる5年ぶりのプレーオフMVPに輝く可能性は十分ある。