リコーブラックラムズ東京(BR東京)が4連敗を喫した。

首位の埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)に7トライを献上。それでも14-50の後半33分に途中出場の礒田凌平、19-50の同40分にWTB西川大輔(26)のトライで見せ場を作った。防御に定評がある強豪に食らい付き、ピーター・ヒューワット・ヘッドコーチは「トップチーム(埼玉)もミスはするが、彼らのいい時間帯は長く、安定して作ることができる。自分たちのDNAは見せ続けていると思う。自分たちもそこ(埼玉の試合運び)を目指したい」と振り返った。

5点を追う前半9分には初先発のロック山本嶺二郎(22)がラック際を突き、一時逆転となるトライ。明治大出身のルーキーは、早期に試合出場できるアーリーエントリーで、3月24日の東芝ブレイブルーパス東京戦が初陣だった。フッカー武井日向主将(26)からも「もうリーダーとしてやっていけるぐらいの選手。僕たちのDNAを体現してくれる選手の1人」と信頼され、若い力も浮上への原動力となっている。

現在は2勝11敗の暫定10位で、12チーム中下位3チームの入れ替え戦圏内に位置する。1試合消化が少ない9位の三菱重工相模原ダイナボアーズとは、勝ち点9差。残り3試合は最下位の花園近鉄ライナーズ戦、相模原との直接対決、最終節はトヨタヴェルブリッツ戦となる。土壇場からの脱出へ、つかんだ手応えを結果につなげたい。【松本航】