パリ五輪切符獲得への決意を新たにした。バレーボール女子日本代表の主将、古賀紗理那(27=NEC)が14日、代表メンバーとともに今年1月の能登半島地震で被災した石川・かほく市内を訪問。バレー教室を通して小学生約80人と触れ合い、「私たちができることは結果を残すこと」と口元を引き締めた。

前日13日には金沢市内の避難所を訪れ、苦しい生活が続く中でも「来てくれてありがとう」と感謝の言葉をかけられた。帰り際には握り合った手を通して力をもらった。「絶対きつい生活をされているはずなのに…。結果を残すことが私たちにできること」。くしくもこの日は、地元を襲った熊本地震から8年。自身にとっても特別な日に出会った被災者の力強い笑顔に、覚悟が湧き上がった。

バレー教室の後には、チャリティーマッチとして代表選手同士による紅白戦も実施された。パリ切符がかかる5月中旬からのネーションズリーグ(VNL)を見据え、選手をチーム間で入れ替えながら、セッターとのコンビネーションなどを確認。実戦さながらの激しいラリーや、古賀の鋭いバックアタックで約3000人の観客を沸かせた。「少しでも元気になって帰ってくれたらうれしい」。力をくれた石川のために、そして応援してくれる全国のファンのために、五輪出場権を取りに行く。【竹本穂乃加】