バドミントンのアジア選手権(寧波、中国)が14日に閉幕し、約1年に及ぶパリ五輪出場権争いが終了した。

4月30日付の五輪予選ランキングでの最終確定を前に、日本勢は目標の全5種目でのメダル獲得に向け、代表の骨格が固まった。

シングルスは男女で最大の各2枠を確保する見込み。男子は奈良岡功大(NTT東日本)が昨年5月のレース開始時から安定的にポイントを重ねた。昨年の世界選手権では準優勝するなど新エースに成長した。29歳の西本拳太(ジェイテクト)は悲願の五輪初出場となる。桃田賢斗(NTT東日本)は故障が多く、争いに絡めなかった。

女子はエースの山口茜(再春館製薬所)が昨秋の杭州アジア大会で負傷し、長期離脱に見舞われながらも優位は揺らがなかった。大堀彩(トナミ運輸)は奥原希望(太陽ホールディングス)と終盤まで争った末、2人目の座を確実にした。

ダブルスは男子の保木卓朗、小林優吾組(トナミ運輸)女子の志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)混合の渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)が代表を確実とした。女子の2枠目は、ともに2021年東京五輪代表の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)が福島由紀、広田彩花組(岐阜Bluvic)との激戦を制した。福島、広田組は昨年12月の広田の左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがが響いた。