バスケットボール男子日本代表の激闘が、映画化されることが決まった。

昨年8月に開催されたFIBAワールドカップ(W杯)2023に密着したドキュメンタリー映画「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」が、全国の劇場で6月7日から4週間限定で公開される。

開幕まで100日を迎えたパリ五輪(オリンピック)直前に、あの熱狂がスクリーンによみがえる。沖縄などで開催された昨夏のW杯。当時ランキング36位の日本は1次リーグでオーストラリア(同3位)ドイツ(同11位)フィンランド(同24位)との「死の組」に立ち向かった。

ドイツが突破の「本命」で、日本は負け犬を意味する「アンダードッグ」が前評判。世界上位のドイツとオーストラリアには惜敗したが、フィンランド戦で大逆転し、欧州相手に歴史的勝利を挙げた。1勝2敗で「17~32位決定戦」に回ると、ベネズエラ、カボベルデに連勝。アジア最上位に与えられるパリ五輪出場権を獲得した。

今回の映画では、渡辺雄太(グリズリーズ)や富永啓生(ネブラスカ大)ら日本代表の練習風景、ロッカールームの様子が公開される。トム・ホーバス監督や選手たち、バスケ界のレジェンド田臥勇太のインタビューも収録されており、パリを前に、スクリーンでしか見られない映像が盛りだくさんとなっている。

バスケ映画では22年12月に公開されたアニメ「THE FIRST SLAMDUNK」が、興行収入158億円を超える大ヒットとなった。今度は日本代表初となるドキュメンタリー映画が、今夏祭典へ、バスケ界をさらに盛り上げる。