1世紀ぶりのパリ五輪開幕まで、17日であと100日となった。続々と日の丸メンバーが決まっていく一方で、これから出場権をかけた戦いに臨む選手たちがいる。花の都で32競技、329種目のメダルが争われる真夏の決戦。日本代表の現在地を確認するとともに、パリ切符奪取に向けた大一番を控える競技の見どころを紹介する。

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五輪初採用となるブレイキン(ブレイクダンス)の男女の出場枠は各16(各国上限2)。残りは7枠で、5月に上海、6月にブダペストで開催される五輪予選シリーズ(OQS)の上位7人に与えられる。日本選手では、男子のShigekixこと半井重幸が唯一切符を獲得済み。国際大会で多くの優勝経験を誇る22歳は、昨秋の杭州アジア大会を制していち早く出場権を確保した。金メダル最有力候補に挙げられ、夢舞台へ「毎日が五輪」と精神を研ぎ澄ましている。

半井を除く日本勢は、切符獲得の最終チャンスとなるOQSへ全力をかける。注目は、半井を抑えて今年2月の全日本選手権で初めて頂点に立ったISSINこと菱川一心。めきめきと頭角を現す18歳は、残る1枠をジャパンOP優勝のHiro10こと大能寛飛と争う。女子は、全日本選手権3連覇のAyumiこと福島あゆみが代表候補筆頭。40歳ながら多彩な技で観衆を魅了する。

■パリ五輪アラカルト

◆午後7時半に開会式

セーヌ川で行われる開会式は7月26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)に開始。日没前の自然光を活用する考え。

◆選手村

パリ郊外に建設され期間中は選手ら1万4000人以上が滞在予定。美容サロンや郵便局などを備える。

◆メダルデザイン

中央部にフランス本土を表現した六角形を配置。エッフェル塔で使われている鉄の素材を使った。もう一方の面にエッフェル塔などをデザイン。

◆ルーブル前に聖火

聖火台がルーブル美術館前の公園に設置される予定とロイター通信が報道した。また、エッフェル塔には五輪マークを設置する予定だ。