1世紀ぶりのパリオリンピック(五輪)開幕まで、17日であと100日となった。

続々と日の丸メンバーが決まっていく一方で、これから出場権をかけた戦いに臨む選手たちがいる。花の都で32競技、329種目のメダルが争われる真夏の決戦。日本代表の現在地を確認するとともに、パリ切符奪取に向けた大一番を控える競技の見どころを紹介する。

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バレーボール女子は、パリ五輪切符がかかるネーションズリーグ(VNL)の第1週(トルコ・アンタルヤ)が、5月14日から始まる。パリ五輪出場枠12のうち、7は昨秋のW杯バレーで決定済み。残る5枠がVNL予選終了時点の世界ランキング上位に与えられるため、日本は予選最終第3週(福岡)までにポイントを重ねる必要がある。

5月15日(日本時間16日)の初戦は、すでに切符を獲得しているトルコとの対戦。W杯バレーで1-3の逆転負けを喫した世界ランキング1位の強豪に打ち勝ち、好スタートを切りたい。第2週(中国・マカオ)は、出場権を獲得していないアジア最大のライバル中国との対戦にも注目だ。

チームスローガン「ONE TEAM ONE DREAM~一つの心でひとつの夢を掴む」を掲げ、始動した真鍋ジャパン。昨年に続き主将を担う古賀紗理奈をけん引役に、高速バレーの要となるセッター関菜々巳、昨年イタリア1部リーグのフィレンツェに移籍して経験を積んだ石川真佑らを中心に、男子に続くパリ五輪出場を目指す。

■パリ五輪アラカルト

◆午後7時半に開会式

セーヌ川で行われる開会式は7月26日午後7時半(日本時間27日午前2時半)に開始。日没前の自然光を活用する考え。

◆選手村

パリ郊外に建設され期間中は選手ら1万4000人以上が滞在予定。美容サロンや郵便局などを備える。

◆メダルデザイン

中央部にフランス本土を表現した六角形を配置。エッフェル塔で使われている鉄の素材を使った。もう一方の面にエッフェル塔などをデザイン。

◆ルーブル前に聖火

聖火台がルーブル美術館前の公園に設置される予定とロイター通信が報道した。また、エッフェル塔には五輪マークを設置する予定だ。