最下位と苦しむ花園近鉄ライナーズ(花園)が、2部との入れ替え戦へ手応えをつかんだ。

無敗で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)を相手に、前半からスクラムで優位に立った。自陣での防御も機能し、ハーフタイム時点で5-7。一時は5-21と引き離されたが、デビュー戦となったBK江川剛人(23)らのトライで、最後は9点差に迫った。前半はペナルティーがなく、80分間での総数も4。就任1季目の向井昭吾ヘッドコーチ(62)は「私たちの積み上げてきたことが出せた。自分たちで首を絞めるところから(防御面で)チームでやることがまとまってきた」と手応えをにじませた。

最終節は5月5日の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦(大阪・花園ラグビー場)で、以降は2部上位との入れ替え戦が控える。ゲーム主将を担ったNO8ジェド・ブラウン(33)も「1番手、2番手の選手のギャップが迫ってきた。コーチもセレクションを悩むはず」と選手層の厚みを実感した。【松本航】