12年ぶりのセパンでのGT500を制したのは、予選4位の37号車Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ組)だった。
ピットインを最も遅らせるオーバーカット作戦がはまり、昨年9月の第6戦(菅生)以来の優勝を飾った。
2位は8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE RーGT #8(野尻智紀/松下信治組)、3位にはペナルティーにもめげず100号車STANLEY CIVIC TYPE RーGT(山本尚貴/牧野任祐組)が入った。
高度な作戦勝ちだった。他の車が20周過ぎから次々とピットインする中、4位からスタートした笹原は走り続けてリードを広げた。「序盤はタイヤを傷めないようにうまくマネジメントしながら抜けるときは抜いて、インラップ(ピットインする前)5、6周目には人生をかけるぐらいプッシュしてトップに立てる段取りがついた」。
トップを走っていた松下がピットインしたのは21周を走った後だったが、笹原は32周を走りきってバトンタッチ。後を受けたアレジはトップでコースに出ると、タイヤが温まらずグリップで劣る状態ながら抜きにかかる野尻を必死にブロック。2周にわたるバトルを何とか抑えきってチェッカーフラッグを受けた。
アレジは「ピットを出た瞬間は難しいと思ったけど、最後までギブアップしないで、タイヤをうまくウオームアップして最後までいって本当にうれしい」としてやったり。笹原は「今日は自分に90点ぐらいつけてもいいのかな」と満足げ。夕方の16時半にスタートしたレースを制し、夕闇迫るセパンで2人は何度も歓喜のハグをし合った。


