フィギュアスケート女子の2023年グランプリ(GP)ファイナル銅メダリスト、20歳の吉田陽菜(木下アカデミー)が引退を表明した。31日、インスタグラムを更新。「競技生活を卒業」とした上で、春からの新たな挑戦も報告した。

「私、吉田陽菜は、今シーズンで、競技生活を卒業することをご報告いたします。皆さまの温かい声援のおかげで、忘れられない、素敵な景色をたくさん見ることができました」

「春から、一年間留学へ行ってきます。今まで応援いただき、心から、ありがとうございました。吉田陽菜」

名古屋市出身。6歳から競技を始め、安藤美姫らを指導した門奈祐子コーチに学んだ。16年の全日本ノービス選手権Bと翌17年の全日本ノービスAで連覇。18年のげんさんサマーカップでは、驚異の12歳にして大技トリプルアクセル(3回転半)を成功させ、注目された。

20年に京都の木下アカデミーへ移籍。浜田美栄コーチに師事して技術を磨き、シニアデビューした2023-24年シーズンに躍進した。GPシリーズ第4戦中国杯で初優勝、GPファイナルでは銅メダルと頭角を現した。

同年末、国際スケート連盟(ISU)によるフィギュアの年間表彰式「ISUスケーティング・アワード」で最優秀新人賞を獲得。この賞は前日に今季分が発表され、ミラノ・コルティナ五輪で銅メダルに輝いた17歳の中井亜美が受賞したが、その2年前に吉田が選ばれていたように、世界的な有望株だった。

翌シーズンのフィンランド大会も優勝するなどシリーズ2勝。一方で今季は3年連続のGPファイナルに届かず、全日本選手権もまさかの28位に沈んでいた。

氷を離れてもワールドワイド。中京大中京高時代から文武両道を貫き、小学校時代からインターナショナルスクールで培った英語力は、通訳もこなせるほど高いという。関西名門の同志社大に在学しており、通学しながら練習に励んだ。春からはスケート靴を脱ぐものの、世界を舞台に、留学することを決めたようだ。

インスタには、オーストラリアへの主要な経由地であるシンガポール・チャンギ国際空港の写真やメルボルンの街並みも上げられている。