<柔道:全日本学生体重別選手権>◇最終日◇30日◇日本武道館

 男子最重量級を初めて制した原沢久喜(日大2年)は、急成長が続く注目の大器だ。

 山口・早鞆高3年の夏まで90キロ級だったが、体がどんどん大きくなっている。筋肉質の体格と攻め続ける柔道が魅力。全日本選手権優勝2度を誇る日大の金野潤監督は「粗削りだがまだまだ伸びる。4年後のリネール戦を目指している」とロンドン五輪王者への挑戦を描くほどだ。

 大きなタイトルをつかんだ20歳の原沢は初々しい笑顔。「何か分からないうちに強くなっている」と控えめだった。