日本オリンピック委員会(JOC)は28日、柔道女子で暴力問題があったため加盟57団体の選手、指導者に実施したアンケートで、約6500件の4割の約2600件が回答されたと発表した。3月中旬までに集計結果を出す方針を示した。

 「競技活動の場におけるパワハラ、セクハラ等に関する調査」と題された無記名方式のアンケートは過去4年間が対象で、五輪競技だけで5000人以上に上った。JOC関係者は「今回ゼロはないだろうし、いろいろな話が来ている。暴力撲滅への提言も多く、問題意識の高さを感じる」と内容の一端を明かした。JOCが柔道を除く31競技団体に行った面談での聞き取り調査では全ての団体が「暴力はない」と答えた。

 関係者は「10~20年前に暴力を受けたとの回答も届いているが、参考扱いになる」と説明した。

 [2013年2月28日20時58分]日刊スポーツのオススメ