<テニス:全米オープン>◇第10日◇3日◇米ニューヨーク・ナショナルテニスセンター◇男子シングルス準々決勝

 世界ランキング11位の錦織圭(24=日清食品)が、全豪覇者で同4位のスタニスラス・ワウリンカ(スイス)に3-6、7-6、7-6、6-7、6-4で競り勝ち、1918年熊谷一弥以来日本男子大会96年ぶりの4強入りを果たした。

 第1セットを先取された錦織は第2セットを1ブレークして取り返し、第3セットはタイブレークを9-7で制し、セットカウント2-1とリード。しかし、再びタイブレークとなった第4セットは落とし、勝負は最終セットへともつれ込んだ。3つあったブレークポイントをしのいだ錦織は5-4の第10ゲームでワウリンカのダブルフォルトでマッチポイントをつかみ、最後は相手のリターンがネットにかかって4時間15分の熱戦にピリオドを打った。

 錦織は「うれしいです。まだ言葉がでてこないが競り勝ったのは良かった。3セット目を取り、4セット目もチャンスがありながらタイブレークで落としたが、そこから集中力を切らさず最後までやれた。とりあえずほっとしている。(第5セットは)何度もブレークポイントがあり、それをしのげたのが最後のブレークにつながった。勝てるとは最後まで思っていなかった。急にマッチポイントが来たので攻める気持ちをなくさずやった。大好きなグランドスラムでいい思い出ができた。ひとまず休んで次の準決勝に備えたい」と話した。

 準決勝は第8シードのマリーを破った第1シードのジョコビッチと対戦する。