<高校ラグビー:報徳学園36-14日川>◇1回戦◇28日◇花園

 報徳学園(兵庫)が初戦を突破した。日川(山梨)とのノーシードの強豪対決で、先制トライを許したものの、前半終了間際にロック井上遼(3年)のトライなどで7-7に。後半はFW、BK一体で速いテンポで大きく球を動かし、4トライを量産した。

 3トライを決めた井上は「最高の形で前半を終えられた。日川さんのような強い相手と戦えて、パワーアップにつながります」。8強入りした昨年は、7人制日本代表CTB梶村祐介(明大1年)高校日本代表候補のNO8前田剛(明大1年)ら“スター”がいたが、今年は目立った存在はいない。西條裕朗監督(51)は「前のチームは困ったら、どこかに梶村、前田に頼るところがあったけど、今年はみんなが『自分でやらないと』と自覚している。本当にチームワークがいい」。全員ラグビーを展開する教え子たちに、誇らしげだった。