「ビーチの妖精」が突然の悲劇に見舞われた。ビーチバレーボールの人気選手、浅尾美和(22)の妹美紀さん(享年17)が5日の午後3時すぎに交通事故のため死去した。8日、浅尾が所属するエスワンが発表した。既に三重県鈴鹿市内で6日に通夜、7日に告別式が執り行われた。

 美紀さんは8月13日に交通事故に遭い、三重県鈴鹿市内の病院に入院。集中治療室(ICU)で懸命の治療が行われたが、意識不明の重体が続き、5日に帰らぬ人となった。事故当時、浅尾は北京五輪の現地キャスターを務めており、事故の一報を受けながらも気丈に振る舞っていたという。

 5日に悲報を伝えられた浅尾はジャパンツアーの岡山大会(5~7日、玉野市)を急きょ欠場。その日のうちに三重県内の実家に戻った。今後のジャパンツアーのグランドスラム(13~15日、福井県美浜町)、JBVチャンピオンズカップ(20~21日、東京・六本木)には出場する予定だ。

 チャンピオンズカップに向けた1日の会見では「大都会で大好きなビーチバレーができることに興奮している」と笑顔で話していた浅尾だが、あまりにも大きなショックを受けているため、今後の予定が変更される可能性もありそうだ。