陸上部の男子部員(3月5日で退学処分)が合宿所で大麻を使用したなどの不祥事で、関東学生陸上競技連盟から厳罰処分の裁定を下された日体大は17日、関東学連に回答を求める反論文を落合卓四郎学長名で提出した。

 日体大は関東学連が指摘する「一連の不祥事」について「大麻の問題はまだ起訴されていない状況。紙幣コピーの件は、現時点では紙幣偽造で起訴される事件ではないと判断」と主張。当該学生を退学処分、当該ブロック(棒高跳び・幅3段跳び)を無期限活動停止としており、4月からの新入生を含む陸上部の学生(約400人)に連帯責任を負わせることに、見解の相違があると指摘した。

 関東学連が主催する競技会への6月末まで3カ月出場停止の根拠のほか、処分期間外となる箱根駅伝のシード権はく奪、出雲駅伝と全日本大学駅伝への事実上の出場禁止(大会に推薦しない)の理由が理解できないとしている。

 関東学連はこの日、都内で裁定を発表。跳躍種目の選手の不祥事でほかの部員にも処分が及ぶことについて、吉儀宏副会長は「日体大という組織で、関東学連に加盟しているのだから」などと説明していた。