高校男子バレーボール界の強豪、東北(宮城)の佐々木繁雄監督(59)が3月の定年退職を前に、総監督に退くことが6日、分かった。昨年11月、心臓病の手術で入院。術後の経過は良好だが、11年連続26度目の出場を目指す全国高校バレーボール選抜大会を前に、江間良幸コーチ(37)に監督職を託す決断をした。

 昨年12月中旬に退院し現在、自宅療養中の佐々木監督は、昨年まで37年間チームを率い、全国選抜大会優勝1回、準優勝4回。07年度までは7年連続4強以上に導いた。

 育成面でも09年度日本代表センター富松崇彰(25=東レ)ら全日本クラスの選手を多数輩出。その手腕は高い評価を得ている。チームは現在、NEC(川崎市)で合宿中。正式には16日の宮城県高校選手権から新体制でスタートを切る。