女子柔道の暴力問題で告発した選手を支援した山口香氏(48)が19日、事態の「収束」を宣言した。選手たちの訴えで日本オリンピック委員会(JOC)が動き、緊急調査対策プロジェクトが発足。この日のJOC理事会に報告書が提出され、全日本柔道連盟(全柔連)に対する交付金の中止処分と改善勧告が行われた。「これが終わりであり、始まり」と言った。

 18日の理事会で上村体制下で改革プロジェクトに取り組む。「柔道界の人間として受け止める。何が変わるのか、何が始まるのか、みんなが見ている」。理事会では対策プロジェクトの藤原理事から「どの立場で話しているのか、はっきりした方がいい」と苦言を呈されたこともあって「柔道界の中に入りこまないように、少し外から期待して見守るしかない」と話した。