卓球の日本代表チームは26日、都内で世界選手権個人戦(5月13~20日・パリ)に向けた練習を公開した。3きょうだいの松平賢二(24=協和発酵キリン)、健太(22=早大)、志穂(17=四天王寺高)は、そろって好調をアピールした。過去の世界選手権では松下浩二、雄二兄弟(91年千葉大会)、西飯美幸、由香姉妹(01年大阪大会)などの同時選出はあったが、3きょうだいは初。

 賢二は「僕が一番うるさくて、健太はおとなしい。3人ともタイプが違うのがいい」。卓球のスタイルも三者三様。兄を見て学んだ志穂は、2人をミックスしたプレースタイルだ。健太譲りのしゃがみ込みサーブを武器に、今年の全日本ジュニアを制した。「一緒に戦えるのはうれしい。いい成績を残したらリオも見えてくるのかな」と話した。

 3人同時に報道陣に囲まれ、健太も「また3人で取材をしてもらえるように結果を出したい」。16年リオデジャネイロ五輪も視野に入れ、さらなる成長を目指す。【保坂恭子】