フィギュアスケートの06年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんが、32歳の誕生日の29日に結婚したと発表した。「かねてお付き合いさせていただいていた方と本日婚姻届を提出いたしました。また1つ、新たなスタートラインに立つことをうれしく思います」などとしたコメントを自身のホームページに載せた。

 相手の男性は年齢も含めて非公表としたが、関係者によれば医者だという。知人の紹介で知り合ってから、交際2年あまりでのゴールインとなった。妊娠はしておらず、式の日取りなども未定としている。

 荒川さんはアジアでフィギュア初の金メダルを獲得したトリノ五輪後に現役を引退。得意技の「イナバウアー」が有名で、「クールビューティー」の愛称でも親しまれた。現在はプロスケーターや解説者、さらに12年9月からは日本スケート連盟理事も務めている。

 今年に入り「体力的にもプロで滑れるのもあと数年」と話しており、今後はフィギュア界発展のために理事としての職務も多くなりそう。「明るく温かい家庭を築いていくべく、自分の役割を果たしていけるよう、何事にも一層の努力と責任感を持って向き合い、精進して参りたいと思います」。私生活での「金メダル」も手にし、ますます活躍の場を広げていきそうだ。

 ◆荒川静香(あらかわ・しずか)1981年(昭56)12月29日、神奈川県鎌倉市生まれ。5歳の時に仙台市でスケートを始め、小3で3回転ジャンプを跳んだ。98年長野五輪13位。全日本選手権は97年度から2連覇。04年世界選手権で日本人3人目の優勝。06年トリノ五輪では、スルツカヤらを抑えて日本フィギュア界初の金メダル。その後引退。166センチ。