<フィギュアスケート:GPシリーズ第6戦・NHK杯>◇第1日◇28日◇大阪・なみはやドーム

 女子SPで村上佳菜子(20=中京大)が64・38点をマークし3位発進した

 鼻にクシャッとしわを寄せて笑った。村上佳はグッと両拳を握った。「(演技を)気持ちよく終われた。かなり緊張していたのでうれしかった」と「カナコスマイル」をはじけさせた。「オペラ座の怪人」ヒロインを演じるSP。3週間前の中国杯から中身を変更。スピン、ステップでレベル4をとるために、ジャンプの位置を変え、狙い通りの結果に。「自信になった」と手応えがあった。初出場のソチ五輪は12位に終わり、引退が頭をよぎった。だが続く3月の世界選手権で10位。山田コーチに「続ける」と宣言した。やりきったと思えるまではやると決めた。逆転優勝すれば、無条件でバルセロナ切符を手にする。「(進出は)危ういかなというところにいる。この状況が自分の力になっている」と巻き返す。