バスケットボールbjリーグ、秋田ノーザンハピネッツのPG富樫勇樹(20)が5月31日、NBA挑戦を正式に表明した。7日に渡米し、各地で行われるNBAのサマーキャンプに参加しながら、田臥勇太(33=リンク栃木)以来2人目となる日本人NBAプレーヤーを目指すことになった。

 会見では「アメリカの高校にいたこともあり、海外で活躍したい思いはずっとあった」と明かし、「場所に関係なくチームに入れてもらえれば。まずは自分のプレーを多くの人に見てもらいたい」と選手登録に向けてアピールしていく。

 身長167センチと小柄だが、並外れたボールコントロールとスピード、高い得点能力を持つ。米国のバスケット名門高を卒業後、希望に合う大学が見つからず、中村和雄ヘッドコーチの誘いで13年2月に秋田に入団。以来、司令塔かつエースとして活躍。今季は全試合に出場し、チームを初の東地区優勝に導いた。

 5月14日に2度目の日本代表候補に選ばれるなど、20年東京五輪の星としても期待される。9月のアジア大会に向けて合宿や大会と並行しながらの挑戦だが「(代表の長谷川)監督と話し合いながら進めていきたい」と話した。

 ◆富樫勇樹(とがし・ゆうき)1993年(平5)7月30日、新潟県新発田市生まれ。本丸中3年で全国優勝。卒業後は米モントロス・クリスチャン高を経て、11年に日本代表候補に初選出。13年2月に秋田ノーザンハピネッツ加入。167センチ、67キロ。