日本ラグビー協会は1日、26日の世界選抜との強化試合から始まる今秋の強豪とのテストマッチに臨む日本代表メンバー35人を発表した。

先月、酒に酔って路上に横たわり車にひかれたプロップ浅原拓真(31=東芝)や、代表ノンキャップのフッカー堀越康介(23=サントリー)らが選出された。足を疲労骨折したフッカー堀江翔太(32=パナソニック)、CTB立川理道(28=クボタ)の代表50キャップ超の“ベテランコンビ”は外れた。主将はフランカーのリーチ・マイケル(29=東芝)が務める。

会見を行ったジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)は「(2年前に共同主将を務めた堀江と立川の)2人が不在だが選手は成長している。悪いタイミングでけが人が出たが、逆に考えれば若い選手に機会を与えられる。選手層の薄さが課題でもあるため、若手が活躍することで層を厚くできる」と話した。浅原については「かなり話題になっているが、代表にとって貴重な選手。これまでのプレーを評価している」と期待した。

リーチ主将はワールドカップ(W杯)日本大会開幕1年を切り「選手選考はだんだん難しいものになってきた。選手たちが毎日、自分たちをアピールし、コーチ陣の選考を困難にしている。秋のシリーズは私たちの準備状況がどこまで進んだかを測るよい機会。日本は世界トップチームたちと対戦することができて本当に恵まれている」とコメントした。

日本代表は14日から宮崎合宿をスタート。26日に世界選抜(大阪・花園ラグビー場)との強化試合、11月3日に世界ランク1位のニュージーランド代表(東京・味の素スタジアム)とのテストマッチを行う。その後、代表メンバーが33人に絞られ、英国遠征する。同18日に同4位のイングランド代表、同24日に同19位のロシア代表と対戦する。