ラグビーの全国大学選手権を22大会ぶりに制した明大が30日夜、東京・駿河台キャンパスで優勝報告会を開催した。

SH福田健太主将(4年)は会場に集まった学生やラグビー部関係者に御礼の言葉を述べ、「チャレンジャーとしての強い気持ちを部員全員が持てた結果だと思う。大会後は、今までにない未知の体験をさせてもらった。本当に感謝しかない」と感慨深く語った。

早大と慶大に敗れた関東対抗戦は4位だったが、今月12日の全国選手権決勝では強力FW擁する天理大に22-17で勝利。22大会ぶりの日本一の反響は「想像以上に」大きかった。福田主将のLINEには、約400通の祝福メッセージが届いた。ゆっくりと熟読し、翌13日に全て返信したという。その後、あいさつ回りや、同級生と軽井沢や沖縄旅行へ出掛けて「これまであったプレッシャーからも解放されて、夜もゆっくり寝られるようになった。ようやく現実に戻った感じ」と笑みを浮かべた。

田中澄憲(きよのり)監督は「次の日本一が22年後にならないように進化したい。『ちやほや』も今日までで、1からスタートしたい」と2月中旬から始動する新チーム作りに向け、気を引き締めた。

報告会では、選手への質問コーナーや福田主将のパス回しなどが披露された。応援団からエールをもらうと、選手たちは部歌を斉唱して会場を盛り上げた。