上宮太子が履正社に圧勝し、17年ぶり2度目の秋の大阪王者になった。2回2死一、二塁で坂中龍馬外野手(2年)からの5連打で一挙5点を先制。3回は3四球がらみで4点を追加し、9-3の6回裏には平田航大捕手(2年)のスクイズで10点目をもぎ取った。投げてはエース森田輝(ひかる=2年)が、準々決勝まで全6試合連続コールドで勝ち上がってきた履正社の強力打線を7安打3点に抑え、完投勝ち。相手の府内連勝を23で止めた。

 日野利久監督(48)は「(3回に)9-0になったときに(部長の)鶴田先生と『勝てるんじゃないか』と話しましたが、実際は9回2死まで気は抜けなかったですね」と試合終了後にやっと肩の力を抜いた。近畿大会を勝ち上がり来年のセンバツ切符が届けば、創部20年目の記念の年を飾る朗報になる。