ソフトバンク拓也捕手が、ロッテ戦で先発マスクをかぶり、同じ22歳の斐紹(あやつぐ)に負けじと存在をアピールした。武田、山田をリードして7回2失点。4回には右前打で出塁し、二盗にも成功。工藤監督も機動力に高評価を与える「熱男」ぶりだった。

 「盗塁は昨秋のフェニックスリーグからやってきたし、準備していいスタートが切れた。いけると確認できたのは収穫」と笑顔。細川、鶴岡に続く第3の捕手の座を高谷、斐紹とともに争っているが「僕は僕なりにやるだけ」と、あくまで気持ちは冷静だ。

 一方、21日のオリックス戦で盗塁を2度阻止した斐紹も、途中出場で三塁打を放ち、またも盗塁を阻止。「きれいな回転で投げられた。正確に投げることを意識している」と手応えを口にした。キャンプも最終クールに突入し、若手捕手の争いもますます熱くなってきた。