広島がセ・リーグ唯一の白星をあげた。オリックスとの接戦を制し、同カード3連勝を決めた。

 先発福井は4回、T-岡田に一発を浴びたもののオリックス西との投げ合いを展開し、8回1死まで1失点の粘投。抑えの中崎はその回1死一、二塁のピンチを併殺打でしのぎ、9回は3者凡退に抑えて5セーブを挙げた。

 広島打線も7回に追いついた。1死から四球で出た丸を一塁に置いた2死一塁の場面でシアーホルツが中前に放った打球は高く弾んだ。これをオリックス中堅の駿太がそらし、幸運な同点適時三塁打となった。

 続く8回にはオリックス2番手・佐藤達の代わりばなを松山がとらえ、決勝2号ソロを放った。

 投手継投で踏ん張り、少ないチャンスをものにした勝利に緒方監督は「ラッキーもあったが最高の形で3連勝できた」と手応えを感じた。この勝利で広島は5月14勝12敗と勝ち越しで終え、今後の巻き返しへ可能性を感じさせた。