日本野球機構(NPB)は8日、都内で理事会と実行委員会を開き、超党派の国会議員でつくるスポーツ議員連盟が、新たなスポーツ振興くじの対象としてプロ野球を軸に検討することを決めた件について、意見交換した。熊崎勝彦コミッショナー(73)は「野球の試合をくじの対象にすることについては、賛同できない意見も多く、今後極めて慎重に検討していかざるを得ないことである。これ以上でも、これ以下でもない」と明言は避けたが、導入に対して、12球団から否定的な見解が強かったとみられる。

 スポーツ議連側からの正式な検討要請の有無について、NPB井原敦事務局長は「ノーコメントです」とし、意見交換の目的を「(スポーツ議連から)急に言われても対応出来ない重い話。対応せざるを得ない時に備えて。結論は出していない」と説明。その上で、「(NPBとして現時点で)○か×を決める必要はない。こちら側から(スポーツ議連に状況を)聞きにいく話ではない」と、あくまで準備としての議論であることを強調した。