14日から始まるCSファイナルステージ(ヤフオクドーム)のソフトバンク開幕投手に、武田翔太投手(22)が内定したことが2日、分かった。

 今季は先発ローテーションの軸として活躍。チームトップの13勝を挙げた。9月17日の西武戦では「優勝投手」にもなり、次代を担うエースの存在感を見せつけた。昨年の日本シリーズ第2戦では阪神打線を翻弄(ほんろう)し7回1失点の好投。相手の勢いを完全に止めた。大舞台の勝負強さには定評がある。シーズン中盤以降の安定感には目を見張るものがあり第1戦を任せることに異論の余地はない。

 この日、工藤監督は投手指名練習を視察。CSの投手起用について、具体名は挙げなかった。「使う限りは信じて送り出す。自分のできることをやってくれたら。逃げないで向かっていってくれたら、十分だ」と話すにとどめた。ただし「実績は大事だ」とも話し、短期決戦でもこの1年の働きを考慮する。

 武田に続く第2戦は開幕9連勝中のリック・バンデンハーク投手(30)が確実。日本デビュー以来、無敗で抜群の安定感を誇る。相手を圧倒する球威は首脳陣から高く評価されている。今日3日のオリックス戦(京セラドーム大阪)は武田が、4日の楽天戦(コボスタ宮城)にはバンデンハークが先発する。最終登板を経て、中10日の間隔でポストシーズンに向かう予定だ。CSではアドバンテージの1勝を得ており、2連勝で一気に王手をかける。